このページでは、IPO/SchHの規定書を読んでも良く理解できないことや、規定書に載っていないことに対してお答えしたり、試験 (競技会)において、よく見かける指導手のミスを掲載しますので、皆さんの今後の訓練にお役立て下さい。 質問はこちら→メール(内容によっては、質問者に直接お答えするだけで、本ページに記載されない場合もあります。誰からの質問であ るということは一切公表しません。質問が多いほど本ページは充実しますので、プロ、アマ問わず皆さんからのメールをお待ちしていま す)
【よくあるミス】 ×申告後に10mリードをほどきだす、申告後に胴輪を装着する、申告のときに締め首輪になっている、等。 ○審査員への申告までに、追求のための全ての装備が完了していること。首輪が締め状態になっていないこと。
【よくあるミス】 ×第1課題の脚側行進中の指示なし停座のときに犬を褒める。再出発のための審査員の合図を待つ。 ○ベテラン指導手でも、どちらもときどき見かけるミスです。第1課題の脚側行進は歩き出したら、群衆内の指示なし停座が終わるま で、犬を褒めたり、触ったりすることは出来ません。指示なし停座後の再出発の場面で審査員の合図を待つ必要はありません(審査員の 合図を求めたからといって減点はありませんが・・・)。 ×ダンベル持来(障害飛越持来)の場面で、やたらと審査員の合図を待つ。 ○ダンベル持来(障害飛越持来)の場面で、審査員が行う合図は「ダンベルを投げてもいいですよ」という合図1回だけです。命令「飛 べ、持ってこい」、ダンベルの受け取り、受け取り後のフィニッシュ(正面停座から脚側停座)は全て、指導手が判断して審査員の合図 なしで行います。
誤: 審査員が講評で、「犯人」、「咬まれ役」、「ヘルパーに襲撃」、「ヘルパーにアタック」、等の表現を使う。団体の発行紙やホー ムページのIPO/SchHの紹介で、「犯人の足跡を追及」、「襲撃してくる犯人から人間を守ったり、逃走する犯人・・・・・」、 等の表現を使う。 正: IPO/SchHはドッグスポーツです。警察犬でも軍用犬でもありません。しかし、日本では展覧会での防衛テスト(TSB)を 襲撃テストと言ったり、協会のホームページの解説や雑誌等で上記のような言葉が使われたり、審査員が講評で言ったりしますが、ヨー ロッパでは「犬が人に咬みつく、人に襲撃する」という表現は IPO/SchHにおいては使用してはいけません。ドイツでは法律で禁 止されているほどです。犬はヘルパーの奇襲や攻撃に対して、正に課題のタイトル通り「防衛」するのです。そのときの犬の「意欲、自 信、ヘルパーのプレッシャーに耐えられる能力」(TSB)、そして、グリップの状態や犬の態度等が総合的に判断され、評価が決定さ れるのです。
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